知育ミニ情報

毎日ちょっとの読み聞かせが子どもの頭をよくする~「対話式」で絵本の時間をもっと楽しく!~

 

毎日、絵本を読むと、「言葉の貯金箱」がいっぱいになっていくのだそうです。1日のちょっとの時間だけでも、絵本に触れてみませんか。絵本と頭の良さが密接に関係している、その気になる理由を浜島代志子先生に伺いました。

監修/えほん教育協会会長 浜島代志子

ちょっとの絵本の時間が頭をよくするらしい!

絵本を読むと、初めに右脳(感性の脳)が反応します。その後に、左脳(理性の脳)が反応します。その後、右脳&左脳がバランスよく動き、絵や内容を自分のものとしてとり入れられるようになるということが脳の研究で分かっています。そして、ここまでの時間が7分ほどといわれています。毎日少しずつ絵本を読むだけで、脳がたくさん動き、頭のいい子に育つのです。

さらに、脳の反応だけではなく、絵本はいろいろな力を与えてくれます。

  • 絵本の中に入り込もうとする⇒「想像力」
  • 言葉が豊かになる⇒考えることができる「思考力」「読解力」
  • 人の気持ちがわかる⇒言葉を使って伝えることができる⇒「対話力」
  • 絵本の中の世界を頭に描く⇒ゼロから何かを作り出す⇒「創造力」
  • 知恵や生きる力

これらのことから、絵本をたっぷり読んでもらった子は、知的成長がめざましいのです。

「ただ読み」よりも「対話式」が効果的!

「読み聞かせ」と聞くと、

・感情を出してはいけない
・黙って静かに聞かないといけない
・読み聞かせの途中で口をはさんではいけない
・最後まで聞けないのは悪い子

…などのイメージをもたれている方もいるのではないでしょうか。
しかし、これらをしてしまうと、“ただ”読むだけの「ただ読み」になってしまいます。

 

そこで、ここでは、読み聞かせの中でもおすすめ、浜島代志子先生の「対話式」読み聞かせをご紹介します。

「対話式」読み聞かせとは、その名の通り、物語のところどころで子どもに語りかけて読み聞かせるという方法です。

その時、子どもが何か言ってきたらしっかり受け止めます。静かに聞きなさいとは言いません。なぜなら、「子どもの気持ちに寄り添う」「声を拾いあげる」「本音を引き出す」「興味・関心の幅を広げる」ことがねらいだからです。

 

「対話式」読み聞かせは、子どもに良い影響を与えます。

☆声をかけられるので、自分のこととしてとらえられる。

☆常に頭を働かせることになる。

☆自分のこととしてとらえると、「主体的に考える脳」が活発に動く。

☆「知的好奇心」が高まる。

☆子どもの声にちゃんと答えるので「考える力」がつく。

☆そして子どもの声にちゃんと答えるから、「安心感」を得られる。

「対話式」であることで、今までの読み聞かせのイメージも変わるかもしれません。
ぜひ、「対話式」にチャレンジしてみてください。

ぐんぐん伸びる!「対話式」読み聞かせのコツ

①質問形式で読み聞かせをする

ポイントは、物語のところどころで子どもに語りかけること。

「どうしたのかな?」

「どこへ行くのかな?」

「どう思う?」

「どうすればいいのかな?」

「何匹いるかな?数えてみる?」

「○○ちゃんならどうする?」

ここで正しい答えを求めてはいけません。返ってきた言葉を否定せず、オウム返しをしてみましょう。子どもの心が開いていきますよ。

 

親子がリラックスできる姿勢で

  • 寝る前なら、布団の中で子どもと一緒に寝転がって読む
  • リビングで横並びになって読む
  • おんぶして背中の子に読む
  • ソファに座って、膝の上に乗せて読む
  • パパのあぐらの中にすっぽり入れて読む
  • 泣いてぐずる子どもを抱っこして読む

どんな姿勢でもかまいません。リラックスして読みましょう。

 

③読み方

【赤ちゃん~2歳くらい】
高めの声で歌うように読みあげます。

【3歳くらい】
やや高め、という感じで、スピードは少し早めに。
登場人物の気持ちがわかるように表現します。

【4、5歳くらい】
声にメリハリをつけて読みましょう。場面に応じて高い声、低い声を使い分けて。スピードは、始めはゆっくり、だんだん速くしていくのがよいですね。

おおよその目安だと考えて、子どもの様子に応じて変えていきましょう。

 

④楽しみながら読む

子どもが「楽しい!」「おもしろい!」と感じると、脳は活発に動きます。だから、

  • 字を覚えなさい
  • 数字を覚えなさい

ベンキョーですよ!という雰囲気はNGです。絵本タイムは楽しむことが一番大切です。

 

「やってはいけない」読み聞かせ

  • 「感情のない読み方」や「説教のような読み方」

こんな読み方では、脳が働くのを嫌がってしまいます。なぜなら、言葉が一方通行になってしまうから。言葉がキャッチボールのように行ったり来たりすることで初めて、脳はぐんぐん伸びるのです。

 

  • 否定語を使う

子どもが何か言ってきたときに、「違うでしょ」「ダメじゃない」などと言ってしまうと、子どもは心を閉ざしてしまいます。

「へぇ、そうなんだ!」

「すごいね」

「どうしてわかるの?」

「そう思うんだね」

と、寄り添う言葉を使うと、脳が「気持ちいい」と感じます。すると、脳は活発に働くようになるのです。

 

  • 字が読めるからといって「ひとりで読みなさい」はNG!

幼い子は、絵を見ているときは、文は読めません。文を読んでいるときは、絵を見られません。

しかし、「読み聞かせ」をしてあげると、目で絵を見ながら、耳で文を聞くことができ、いっぺんに絵本を味わうことができます。

絵を見るとき⇒「右脳」が働く(感性の脳)
文を聞いているとき⇒「左脳」が働く(理性の脳)

右脳と左脳を、同時に働くように手助けすることは、感性と理性を同時に育てることにもなります。

「うちの子は字が読めるから」と、ひとり読みばかりさせるのは、実は知的発達のチャンスを逃しているのかも!?

 

浜島先生より

 3日坊主でもかまいません。ズボラでも完璧じゃなくても、よいのです。あなたなりに、少しずつコツコツ積み重ねることが、お子さんはもちろん、お母さんやお父さんの成長にもつながります。ぜひ、絵本タイムを作ってみてくださいね。

 

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