育児ミニ情報

子どもの好き嫌いを克服するには? 簡単にできる調理のひと工夫も紹介!  実践アドバイス編 #子どもがごはんを残す件

前回は、1歳~6歳のお子さんを持つ、保護者の方へのアンケートをもとに、子どもの偏食や少食への対処法をご紹介しました。今回は、さらに一歩進んで、ごはんの時間をよりよく過ごすためのひと工夫をご紹介します。

お話/太田百合子(管理栄養士)

※アンケート調査:モニプラファンブログ「学研の幼児ワーク」編集部調べ(2020年2月実施/204名回答)

目次

1 調理のポイントを、専門家がアドバイス!
2 みんなはどうしてる? 「ごはんの時間を楽しくするひと工夫」

調理のポイントを、専門家がアドバイス!

子どもたちは、どんな食べ物が苦手なのでしょうか。また、苦手な食べ物を、どのように調理するとよいのでしょうか。

「ちょっとしたひと工夫で、子どもの食が進むこともありますよ」と太田先生。どんな工夫が有効なのか、具体的に教えていただきました。

子どもの嫌いな食べ物トップは、圧倒的に野菜類

アンケートでは、嫌いな食べ物は、圧倒的に野菜類でした。なかでも「ピーマン」「ほうれん草」「玉ねぎ」の声が多く、苦味や独特の風味があるものへの苦手意識がうかがえます。

次いで「肉類」。特に、固まり肉や脂身の多いものが苦手のようです。「唐揚げ以外のお肉が苦手」というコメントもありました。

「魚類」が苦手、という声もありますが、肉に比べると少ないようです。かむ力が弱い子どもにとっては、肉よりも魚のほうが食べやすいのでしょう。

簡単にできる調理のポイントは3つ!

では、嫌いな食べ物をおいしく食べるにはどうすればよいのでしょう。太田先生に調理の際におすすめのアイデアを伺いました。

味付けを工夫して「苦味」をカバー

「ピーマンや玉ねぎなどを食べやすくするなら、タンパク質のうまみと合わせると効果的です。旨味の多い肉や卵などと合わせて油で炒め、刺激を少なくして、ケチャップやソース、カレー粉などで味付けしてみてはいかがでしょうか。

子どもが苦手な野菜は「苦味」をもつものが多いです。なぜなら、子どもの味覚のなかでは、苦味は毒物のように感じるから。苦味をもつ野菜を食べたがらないのは、ごく自然なことで、成長とともに食べられるようになっていきます。」

食材を大きめに切って、噛む力をつけよう

「前歯がしっかりしてきたら、食材を大きめに切ってみるのがおすすめ。前歯でかじりとることはとても大切で、そこから味わって食べることに慣れていきます。

『前歯でかじって、奥歯でつぶして食べる』という経験を繰り返すことで、噛む力もついていきます。噛む力が弱く、少食になってしまったり、噛み切れないおかずを嫌がったりする子も少なくありません。

『どんな味がする?』『どんな音がする?』などと聞くと、よく味わって噛むようになりますよ。」

味の濃いもの・薄い物ものをバランスよく

大人と同じものが食べられるようになると、どうしても味付けが濃くなってしまいがちです。かといって、味の薄いものばかりだと、飽きてしまうこともありますよね。

「子どもだからといって味の薄いものだけにこだわる必要はありません。大切なのは一日のなかのメリハリ。子どもが摂取する塩分は、1~2歳で一日3g未満。3~5歳で一日4g未満です。朝、ちょっと味の濃いメニューだったなと思えば、夜を薄味のメニューで考えればよいのです。」献立も考えやすくなりそうですね。

太田先生に、ごはんの時間が楽しくなるための最も大切なポイントも伺いました。

「“食事をする”ということは、味わうだけでなく、五感を使って楽しむことです。それには、まず保護者がさまざまなものに興味をもつことが大切。例えば、子どもといっしょに散歩に出かけ、近所の畑の様子を見たり、スーパーでいろいろな食材を見たり、旬の果物を食べたりして、会話を楽しみましょう。生活のなかで、食に関する話題を意識することで、きっと食事の時間も楽しくなりますよ」

みんなはどうしてる? 「ごはんの時間を楽しくするひと工夫」

「子どもがごはんを残す」ことばかりに気を取られていると、せっかくのお食事タイムがイライラする時間になってしまいますよね。

ごはんをおいしく食べる最大のポイントは、食事の時間が楽しいものであること。

では、先輩保護者は「子どもがごはんを残す」悩みをどのように乗り越えてきたのでしょうか? アンケートの声をご紹介します。

いっしょに料理をする

「苦手なものでも、“自分で作ったから少し食べる”といって、挑戦してくれました」

食事の準備段階から子どもも参加させるのが効果的! という意見は多数。

会話も弾み、楽しいごはんの時間になりそうですね。自分が手伝った料理を、家族が「おいしい!」と言って食べている姿を見ると、子ども自身も食べてみようかな、という気持ちが湧いてくるのかもしれませんね。

ときどき外食をする

「家ではすぐに“ごちそうさま”するのに、なぜか他の人がいると機嫌よく何でも食べます」

時には、友人家族といっしょにレストランに行ったり、祖父母の家に行ったりして、気分を変えて食事ができる機会を作っている、という意見も。お店の素敵な雰囲気や、いつもと違うメニューにワクワクするのは大人も同じですよね。

食器やカトラリーに凝る

「人気キャラクターの力を借りています!」

子どもの好きなキャラクターのお皿やカトラリーを使って、食卓を楽しく演出するという声もたくさんありました。キャラクターのお皿やカトラリーを何種類か用意して、日替わりで食卓に並べて、子どもの興味をひくのもアイデアですね。

夫婦で協力する

「食事の準備を夫と交代しながら、子どもの食事を見守っています」

子どもと1対1で、お互い煮詰まるよりも、夫婦で協力して乗り切るのも一案。いつもは自分で食べますが、食が進まないときは食べさせてあげるとよいみたい、という意見もありました。常にどちらかが見守っている、という安心感がいいのかもしれません。たまに「あーん」としてもらうと、うれしいですよね。

おおらかに見守る

「(子どもが)生きていればいいや、と思うようにして、食べなくても怒らない。焦ってイライラしない、と決めています」

イライラするのもニコニコするのも、保護者の心がけ次第。子どもの食欲に一喜一憂するより、いつも笑顔でいたほうが大人も気が楽ですよね。

「子どもがごはんを残す」ことには、それぞれの家庭で工夫して、よりよい解決策を見出しているのですね。

やっぱり「楽しい食事の時間」を過ごしたいもの。子どもの「好き嫌い」も「少食」も、気にしすぎず、頑張りすぎないことが大切なポイントの1つなのかもしれません。

 

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