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【足育先生が教える】足は体の土台! 6歳までの「足育」で生涯健康な体を育もう

お子さんと出かけたときに、「だっこ!」と頻繁に言われませんか?

それ、実は、靴が合っていないのかもしれません。

足は、将来の健康をも左右する大事な体の土台。しかし今、約70%の小学生が、足にトラブルを抱えているといわれています。

足のトラブルを防ぎ、健康な体を育むための「足育」について、「足育先生」こと、有限会社靴のやまごん 代表取締役の山田宏大さんにお話を伺いました。

骨がやわらかい乳幼児期に、適切なケアを始めましょう。

監修/有限会社靴のやまごん 代表取締役 山田宏大
イラスト/野田節美

 

 

1 3~6歳が最も重要な「足育」期間

「足育」とは、子どもに足、靴、靴下、つめの知識や役割などを正しく伝えることと定義されており、それを家庭で実践していくことで、子どもが理想的な足になることを目ざします。

 全身を支える大切な土台である足は、体全体の健康に大きな影響を与えています。

なかでも、一番大切な役割を担っているのが「土ふまず」。土ふまずのアーチが表れ始める3歳ごろから、足の基礎が出来上がる6歳までが、特に重要な時期なのです。

 

2 「土ふまず」が将来の健康を左右する!?

子どもの足のトラブル

子どもの足のトラブルは、「土ふまずがない(偏平足)」「浮き指(指が地面から浮いている)」「足指の変形」「外反母趾」などさまざま。

骨や筋肉の基本的なパーツが出来上がり、足に関係する機能が備わる6歳ごろに一番気を付けたいのが、土ふまずがない=偏平足です。

車社会で歩くことが少ない地域では、4~5割の小学生に土ふまずがないというデータもあります。

 

土ふまずの役割

土ふまずは、地面からの衝撃を吸収する役割を担っています。

土ふまずがないと、ダイレクトに衝撃を受けて、疲れやすい体になってしまいます。

また、土ふまずがないと足の内側に力がかかり、ひざが内側にねじれてしまうため、骨盤が倒れて猫背につながり、将来の腰痛やひざ痛のリスクにもなるのです。

お子さんが5~6歳ごろになっても土ふまずがなく、「偏平足かも?」と気になる場合は、整形外科などを受診しましょう。

診断されることで、靴のインソールに保険がきくこともあります。

 

ただし、骨格の基礎が出来上がるのは10歳ごろ。

12歳ごろまでは「足育」で理想的な足づくりが可能なので、6歳をすぎてもあきらめなくて大丈夫です。

 

3 足育のめやすと、親子でできるトレーニング&遊び

理想の足を育てるには、3~6歳の間に

○足指を使ってたくさん歩く、外遊びをする

○子どもの足に合った靴を選ぶ(4章で紹介)

ことが大切です。

 

土ふまずを形成するには、「歩く環境」をつくる必要があります。

子どもの理想の歩行距離は、1日あたり年齢×1kmといわれていて、3歳なら3km、6歳なら6kmです。

ただ近年は、外遊びの時間が減少したり、先ほど触れたように、車移動が増え、歩く機会が減ったりして、上記の距離はあまり現実的ではありません。そこでおすすめなのが、20~30分の連続歩行です。

例えば、遠回りして保育園に通園する、少し離れたスーパーに行ってみる、土日にまとめて公園でたっぷり遊ぶ…などです。

車移動が中心の方は、途中の駐車場に止めて、園まで送り迎えするのもよいでしょう。

坂道や砂山を歩くのもよいですよ。

 

 

また、土ふまず以外にも、足の指にしっかり力を入れて地面を蹴る動きなどが大切です。

 

ここからは、歩く時間がなかなかつくれない…という方でもおうちでできる、「足育トレーニング」を紹介します。足指を使う感覚を養うことも、健康的な足づくりにつながります。

 

ゆっくりじんわり「足指トレーニング」

指の閉じ開きを促し、土ふまずの形成や浮き指予防、つまずき防止などに効果的です。

 


(1)足の指の間に、手の指を1本ずつ入れます。
※小さなお子さんの場合は、大人の指が入らないので、手を足指に覆いかぶせます。

 


(2)ゆっくりと足の指を、甲の方に反らします。90度くらいまで曲げましょう。

 


(3)そのままゆっくりもとに戻して、足裏の方に反らします。

 

 

お風呂上がりに20回を3セットほど、ゆったりとした気持ちでやってみましょう。

子ども自身でうまくできないときは、大人がゆっくりと優しく、足指トレーニングをしてあげましょう。

 

足指じゃんけん

足の指を意識して力を入れるのにもってこいな遊びが、「足指じゃんけん」です。

足の指を思いきり広げて「パー」。ギュッと丸めて「グー」。親指と人さし指を前後に開いて「チョキ」。

特にグーとパーの動きが大切ですが、チョキも練習して、親子でじゃんけん遊びをしてみましょう。

じゃんけんを理解する3歳後半ごろから楽しめます。

 

いもむし歩き

いもむし歩きも、土ふまずの形成や、足の指に力を入れる感覚を養える遊びです。

5~6歳ごろになるとできる子が多くなります。

 


足の指を浮かせて伸ばし、地面をつかむように指をギュッと丸めて、足指の曲げ伸ばしだけで前に進みます。

足が、いもむしのような動きをすることからついた名前です。

 

4 今日からできる正しい靴選びと履き方

たくさん歩き、足を守るためには靴選びも大切です。

4歳ごろまでの子どもは、「足が痛い」「靴が合わない」という感覚がわからないことも多いです。

そのため、「だっこ」と頻繁に言ったり、夜泣きが増えたりすることもあるのです。

また、足に合わない靴でいくら歩いても疲れますし、正しく筋肉が使われず、足の発達にはつながりません。

 

子どもの足に合った靴選びと、履き方のポイントは

○足の計測器で必ずサイズを測る
○カウンター(かかと)に芯がある靴
○マジックテープが2本あるもの
○中敷きが外れる
○つま先の長さのゆとりが1~1.2cm、幅が誤差2mmまで
○履くときに「かかとトントンギューッ」

です。

 

足の計測器で測る

足にぴったりの靴を探したり、アドバイスをしてくれたりするシューフィッターがいる靴屋に行くのもひとつの手。

シューフィッターがいない場合でも、必ず足の計測器で正しいサイズを測りましょう。

測るときは、はだしで正確な足の長さと幅を測り、靴下を履いてから靴を履きます。

 

カウンターの芯を確認

靴のかかと(カウンター)は、車のシートの背もたれのようなもの。

ここが軟らかいと、足をしっかりと支えられず、不安定になってしまいます。

大人が靴のかかとを親指でグッと押して、倒れたりグラグラしたりしないものを選びましょう。

 

※サンダルを選ぶ際も、バックバンドで支えがあるものがおすすめです。

 

面ファスナーは2本

カウンターと同じように、子どもの靴は面ファスナーを締めることで足がホールドされます。

太い1本の面ファスナーがついている靴よりも、2本あるタイプの方が、特に幼いうちは安定性が増します。

 

中敷きが外れる

履き続けて中敷きが傷んできた時に入れ替えたり、足に合ったインソールを入れたりすることが考慮されている、中敷きを取り外せる靴がおすすめです。

 

中敷きの上に足を乗せてサイズを確認する

靴のサイズが合っているかを確認するには、中敷きを利用します。

 

靴下を履いて、必ず立った状態で外した中敷きの上に乗り、足の親指か人さし指の長い方を基準に、縦のゆとりを測ります。

長い方の指から、つま先まで1~1.2cmのゆとりがあればOK。

大体、大人の小指の太さほどなので、子どもが足を乗せた中敷きに保護者が小指などを当ててみて、ちょうどよいくらいの長さの靴を選びましょう。

幅は、2mmまでははみ出しても、靴の膨らみでフォローできます。

 

かかとトントンギューッ

最後に、靴を履くときのポイントです。

(1)座って靴に足を入れたら、2~3回「トントン」とかかとをつき、靴の後ろに足を合わせます。

(2)次に、前かがみになって重心をのせながら、「ギュッ」とマジックテープを締めます。

足の色が変わるほど締め付ける必要はありませんが、ある程度ギュッと締めることで、足首がホールドされて安定します。

(3)靴の中で指が自由に動かせるかを確認して、完了です。

 

 

 

足に合った靴を正しく履くことで、走るのが速くなる効果もありますよ。

「足育」で、健康な足と体をつくりましょう!

 

足育先生®山田宏大
https://ashiiku.net/
(有)靴のやまごん 代表取締役。
上級シューフィッター、シニアシューフィッター、幼児子どもシューフィッター、足爪補正士、ノルディックウォーキング指導士、カイロプラクティック整体など数々の資格を有する。これまでに3万人以上の足をみて、年間50回を超える足育の講演活動を全国で行い、子どもと高齢者向けに足育を啓蒙している。
好きな言葉は【満足】。満足した体をつくるためにも、満足した子育てのためにも、全身を支える「足を満たす」ことで、元気な子どもたちが世の中をつくっていってほしいと願っている。

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