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【医師監修】幼児の口内炎は何科にかかる?~原因と症状、対処方法をご紹介。別の病気の可能性も!?~

できるとピリピリとわずらわしい口内炎。

お子さんの場合は、痛みで食事がとれなかったり、なんとなく機嫌が悪くなったりします。

今回は、口内炎の原因や症状、病院にかかる目安などを、小児科医にうかがいました。

監修/みやのこどもクリニック 院長 宮野孝一

 

 

1 子どもの口内炎はかかりつけの小児科へ!

子どもの口内炎ができたときには、ずばり、かかりつけの小児科に行くのがベスト!

 

もし、かかりつけの小児科がまだない場合は、歯科や耳鼻咽喉科でもよいでしょう。

例えば、歯科に通っているのであれば、「歯が当たって刺激になっている」などの原因を発見しやすいこともあります。

 

ただ、発熱などを伴うウイルス性の感染症の可能性もあるため、お子さんの様子がいつもと違うと感じたら、今までの発育状態や体質などを把握しているかかりつけの小児科で、口内炎だけでなく、全身の状態を総合的に診て、他の症状や病気がないかも判断してもらうと安心です。

 

受診目安

  • 食事をとれない、飲めない
  • 普段と比べてよだれが多い
  • 熱が続く
  • 口を開けたがらない

などです。

これらの症状が出ているときは、口のなかを確認して、病院を受診しましょう。

 

 

2 口内炎の種類

アフタ性口内炎(潰瘍性口内炎)

もっとも多い一般的な口内炎をさします。

  • 免疫力の低下、疲れ
  • ストレスや栄養不足
  • ビタミン不足

などが原因です。

 

小さくて白い潰瘍が発生します。

病院では、主に弱めのステロイド軟こうが処方されます。

飲み込んでも問題ないお薬です。

 

塗り方のポイント

  • 口内で溶けていくため、頻回に厚めに塗る
  • よく手を洗って、清潔な手で塗る
  • 子どもが嫌がるときは、寝ているときに塗るのがおすすめ

 

カタル性口内炎(単純性口内炎)

  • 口のなかを噛んだ
  • 熱いものでやけどをした
  • 口内の傷
  • 歯ブラシで口のなかを突いた

など、物理的な刺激でできる口内炎です。

 

口の粘膜が赤く腫れたり、水疱ができたりします。

病院では、アフタ性口内炎と同じお薬が処方されることが多いです。

 

ウイルス性口内炎

  • ヘルペス

ヘルペスとは、皮膚や粘膜にできる小さな水膨れのことで、単純ヘルペスウイルスによって発症します。

 

  • カンジダ性口内炎

カンジダというカビの一種で、指しゃぶりをしている子がかかることがあります。

 

その他、口内炎が症状に出る病気

  • ヘルパンギーナ

乳幼児がかかりやすい三大夏風邪のひとつ。

エンテロウイルスという種類のウイルスが原因で発症し、口内炎の症状が出ることがあります。

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  • 手足口病

ヘルパンギーナとともに、乳幼児がかかりやすい三大夏風邪のひとつ。

コクサッキーウイルスやエンテロウイルスなどが原因で発症し、口内炎の症状が出ることがあります。

↓詳しくはこちら↓

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  • 急性単球性白血病

急性のウイルス感染などによって、白血球の一種である単球ががん化することを言います。

白血球の一種である単球が異常に増殖し、がん化して機能を失うため、感染症などにかかりやすくなります。

その初期症状として、歯茎が腫れて出血し、口内炎ができることがあります。

 

3 家庭でできる対処・予防方法は?

水分補給&加湿

痛みで水分がとれなくなってしまうのが、一番気をつけたいところです。

  • 人肌程度のぬるめの水分をこまめにとる

→熱いもの・冷たいものは刺激になります

  • 部屋を加湿して、空気の乾燥を防ぐ
  • こまめに口をゆすいだり、できる子はうがいをしたりする

→口のなかを湿らせておくことで、微生物の繁殖を防ぐ
※うがい薬を使うのであれば、塩水や市販の強すぎないものを使用しましょう。

 

生活習慣

  • 規則正しい食生活や睡眠
  • ストレスを取り除く

→コロナ禍によって外で遊べる機会が減るなど、負担を感じている子もいます。ストレスを感じやすい子は、保護者と一緒に遊ぶなど、リラックスして遊べる時間を確保しましょう。

  • 歯みがきを欠かさず、丁寧にする

 

もっと知りたい! 口内炎のできやすさは遺伝?

口内炎ができやすいかどうかは、遺伝ではありません。生活習慣が原因であると考えられます。

歯をきちんと磨けていない、虫歯がある、歯並びが悪い、ストレスを感じやすい、太り気味(頬の内側が歯とぶつかりやすい)ことも挙げられます。他に、アレルギー体質の場合もできやすい可能性があります。

保護者ができやすいから遺伝…というわけではなく、家庭で同じ生活習慣を送っているためにできやすいのです。

 

食事

口内の刺激になると痛みを感じるため、薄めの味付けや、軟らかくしたものをこまめに摂りましょう。

 

  • ビタミン(特にB、Eを多く)

→納豆、豆類、豚肉 など

  • 水分の多いドロドロとしたもの

→おかゆ、すりりんご など

  • とろみのある軟らかいもの

→肉団子、よく煮込んだうどん など

  • 薄味やかつおだし

→塩やしょうゆ味は刺激になるので避ける

 

他に、

  • はちみつを患部に塗る(乳児はNG)
  • クエン酸を多く含む梅干しを患部に貼りつける

といった、ユニークな対処方法も。

※梅干しは、あくまでお子さんが嫌がらない場合に留めましょう。

 

もっと知りたい! 頬の内側を噛んでしまう子

頬の内側にお肉がついていて噛んでしまいやすい子は、成長に伴って身長が伸びるなどして痩せると、噛む確率が減ります。

また、ストレスやクセで噛んでしまう子は、予防に注力するのがおすすめ。普段からビタミンを多く摂るなどしましょう。

手持ちぶさたで噛んでしまうようなクセがあるのなら、気を逸らせるよう一緒に遊んだりするのもよいです。

また、いつも同じ部位にできる場合は、子どもが嫌がらなければ、外出するときなどにガーゼをその場所に当てて保護するのも、一つの方法かもしれません。

 

 

家庭でできる予防方法は、すぐに効果が出るわけではありませんが、口内炎のできやすいお子さんは普段から心がけておくとよいでしょう。

「口内炎で病院に行っていいの?」と、心配しなくてもちろん大丈夫。気になる症状があるときは、病院を受診しましょう!

 

 

宮野孝一

みやのこどもクリニック院長。日本小児科学会専門医、日本アレルギー学会認定専門医であり、喘息やアトピー性皮膚炎などの診療にも積極的に取り組む。

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