育児ミニ情報

【教えて、洗濯王子!】子ども服のガンコなどろんこ・食べこぼしのシミ…スッキリ落とす裏ワザ

元気に外遊びを楽しんだら、着ていた服がドロドロ。「ごはんを自分で食べる」に挑戦したら、しょうゆやケチャップの付いた手で服にベタベタ……。

子どもの衣服に付いたガンコな汚れやシミは、なかなか落ちないものです。「きれいになる」と評判の洗剤を使っても取れず、しまいには服全体が黄ばんでしまうことも……。

そんな子育て中の洗濯の悩みを解決するために、今回は「洗濯王子」として人気の洗濯家・中村祐一さんに、家庭でできる汚れ・シミの落とし方について伺いました。

お話/中村祐一(洗濯家)

水が足りないと、洗濯にならない!

まずは一般的な洗濯の方法についておさらいしましょう。

前処理→洗い→すすぎ①→すすぎ②→加工(柔軟剤)→脱水→乾燥→仕上げ(アイロンなど)

「洗い」では、衣類に付いた汚れを洗剤が包み込み、汚れが水に移れる状態にします。そして「すすぎ」では、その包まれた汚れを水で薄めて流していきます。

つまり、どんなに「洗い」でしっかり洗っても、「すすぎ」でしっかり流し切らない限りは、汚れが衣類に残ってしまうのです。

節約のことを考えると、なるべく節水を心がけたくなるかもしれませんが、極端な節水は悪臭や汚れの原因になってしまいます。洗濯物の量に合った十分な水量で、「洗い」や「すすぎ」を行うことが、洗濯ではもっとも大切なのです。

Q 汚れを落としたいなら、洗剤をたくさん入れたほうがいいの?

A 洗剤は多めに入れたからといって、汚れ落ちがよくなるわけではありませんし、すすぎ不足の原因にもなります。水量に合った量を入れましょう。

 

Q きちんと洗っても、洗濯物からにおいがします

A においの原因の多くは、洗濯機の水量の少なさです。最近の洗濯機は節水仕様になっており、洗いやすすぎでの水量がとても少ないのです。そのため、衣類に汚れが残りやすく、においの元となってしまいます。

汚れやにおいをきちんと落とすには、縦型の洗濯機であれば、水量を1~2段階上げることをおすすめします。その際、洗剤の量は上げた水量に合わせましょう。

ドラム式洗濯機は水量を上げられないタイプが多いため、一度に入れる洗濯物を減らすことで洗浄力をアップさせましょう。

縦型もドラム式もすすぎは最低2回は行い汚れをしっかり水で流してください。

 

Q 柔軟剤を入れても嫌なにおいがします

A すすぎで汚れや洗剤が落ち切っていないと、柔軟剤の効果が出ないどころか、かえって悪臭の原因になったりします。柔軟剤の効果を十分に発揮させるには、すすぎを3回に増やして柔軟剤をセットしておけば、1回目と2回目のすすぎで洗濯物の汚れを確実に流した後、3回目のすすぎで柔軟剤が入ってくるようになるので効果をじゅうぶんに発揮させることができ、おすすめです。

「前処理」で汚れ落ちがアップ!

泥や食べこぼしなど、子どもの衣服の落ちにくい汚れやシミも困りますよね。

家庭での汚れ落としの最大のポイントは、洗濯機に入れる前の「前処理」です。十分な前処理をして洗濯機で洗うだけで、ほとんどの汚れは落ちてしまいます。

前処理のポイントは、「落とせるものは落としてしまう」こと。それぞれの汚れ・シミの状態に合わせて、次のような前処理をしてみましょう。

①固形物を取り除く

食べこぼしや吐瀉物(としゃぶつ)、便などの固形物は取り除いておきましょう。泥汚れの場合は、乾いている状態でこすり落としておきます。

②前処理剤を使う

食べこぼしなどの油分の多い汚れには、洗濯前に汚れに付けるタイプの「前処理剤」がおすすめです。洗濯する前に汚れた部分にかけ、洗い流さずにそのまま洗濯機に入れるだけでOK。簡単なうえに、洗浄力がグンとアップします。

③時間があれば下洗いも

靴下などとくに汚れのひどいものは、洗濯前に汚れ落とし用の石けんでなどで下洗いするのが効果的です。汚れ落ちを自分の目で確認できるので、しっかり汚れを落とすことができます。

お悩み別・汚れ&シミの落とし方

ガンコな汚れ・シミを落とすには、前処理を行ったあとで、タイプに合った洗い方をしましょう。

黄ばみには酸素系漂白剤がおすすめ

汗染みなどが原因の黄ばみには、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)が効果的です。洗濯機に洗剤といっしょに入れると、黄ばみはもちろん、ケチャップやミートソースなどの色素の汚れも落ちやすくなります。

汚れが取りきれない場合は、つけ置きがおすすめです。40℃くらいのお湯に酸素系漂白剤を溶かして、30分~2時間くらい置き、その後はもう一度洗濯機で洗います。白いものなら色落ちの心配がないので、一晩置いて次の日、もう一度洗濯でもOK!

②お湯で食べこぼしの汚れもスッキリ!

食べこぼしの汚れの主成分は油分。油分は水温が高いと落ちやすいため、洗濯のときにバケツ1杯ほどのお湯を入れてみましょう。洗濯機にお湯洗いをしてくれる「ホット洗浄」などの機能もおすすめです。逆に、たんぱく質系の汚れ(鼻血など)はお湯洗いNG。汚れが固まって落ちにくくなるので注意。水と洗剤で部分洗いすると、よく落ちます。

③泥は前処理でしっかり落とす!

泥は洗剤や漂白剤で落とすことができない汚れです。そのため、前処理でしっかり泥を落とすことが大切になります。まずは泥が乾いた状態でこすったり、ブラシでこそげ落としましょう。濡れている状態でこすってしまうと、泥汚れが繊維の奥に入り込んでしまうので、注意しましょう。

十分に泥を落としたら、洗濯機で洗います。もんだり叩いたり物理的な作用で落ちるので、洗浄力を上げるためには、洗濯物を少なめにするか単体で洗い、洗濯機の機械力が加わりやすくなるように洗うのが効果的です。

洗剤は一般的なもので構いませんが、泥汚れ用の洗剤を使用するとより効果的です。洗濯機に入れるだけでなく、洗面器などに溜めた水に溶かして、つけ置くだけで汚れが取れやすくなるタイプの洗剤もあるので洗剤の説明書をよく読みましょう。

Q 靴の泥汚れはどうする?

A 靴の泥汚れについても、乾かしたうえでブラシなどでこすってしっかり落としましょう。その後、洗剤と水で洗います。靴は縫い目などの細かい部分に汚れが溜まりやすいので、ブラシなどを使って手洗いするのがおすすめです。

汚れ・シミのギモンにお答えします!

最後に、汚れやシミにまつわるギモンについて、中村さんに答えていただきました。

Q あらかじめ汚れやシミを防止する方法は?

洗濯のときに柔軟剤や洗濯のりを使ってみましょう。

柔軟剤は表面に油の膜を張るような状態にします。これによって、すこし水分を弾くようになり、軽い汚れを防ぐ効果があります。洗濯のりには衣類をコーティングする効果があるので汚れが繊維に直接つきにくく、次の洗濯時にのりといっしょに汚れも落ちやすくなります。

一般的な洗濯のりは白色ですが、100円ショップなどで透明の洗濯のりも売られています。硬い風合いがいい場合は白いのり、柔らかい張りがお好みの場合は透明なのりがおすすめです。

Q おさがりの服に付いている原因不明のシミを落とすには?

時間が経っているシミには、酸素系漂白剤を溶かしたお湯(40℃ぐらい)でつけ置きが効果的です。まずは洗濯物の量に合った十分な水量で、「洗い」や「すすぎ」を行って、洗剤で落とせる汚れは落としておき、その後漂白剤を使ってつけ置きを。一度で落ちない場合は、洗濯と漂白を2、3度繰り返すとよいでしょう。

Q 携帯用染み抜き剤は効果があるの?

携帯用染み抜き剤は、界面活性剤で汚れを包み込んでおけるので、あとで洗濯するときに落ちやすくなる効果があります。ただし、その場で落とし切ろうとして染み抜き液を付けすぎたり、濡らしすぎたりすぎると、かえって汚れが広がる可能性もありますので、注意が必要です。

 

良かれと思ってやっていたことが無駄だったり、付いてしまったシミをあきらめたり…。間違った方法で洗濯すると、案外リスクは大きいもの。明日からは、ちょっとした一工夫で効率よく、きれいに洗いましょう!

基本の洗濯方法を試してみても落ちないシミは、クリーニング店などのシミ抜きのプロに、相談・依頼するといいですよ。


お話●中村祐一(洗濯家)

長野県伊那市のクリーニング会社「芳洗舎」3代目。「洗濯から、セカイを変える」という信念のもと、2006年から「洗濯アドバイス」という分野を切り開いてきたパイオニア。「衣・食・住」における「衣文化」の革新に取り組む。洗濯という側面から、よりよい暮らし方、よりよい社会への変革を目指す。「洗濯王子」の愛称で、テレビ・雑誌など各種メディアにも多数出演。

RELATED POST
育児ミニ情報

ママ友の輪に乗り遅れた!?上手に仲よくなるには?【教えてトラブル対処法*専門家に聞きました】

2021年6月15日
りんごちゃんのおけいこラボ | 学研の幼児ワーク
クラスのママたちの顔と名前が一致してきた頃。少しずつ仲よしグループもでき始めますよね。そこで今回は、ママ友とのスマートな付き合い方について「 …
育児ミニ情報

幼稚園入園前の心の準備。元幼稚園教諭に聞きました!

2021年1月26日
りんごちゃんのおけいこラボ | 学研の幼児ワーク
あと数か月で、いよいよ幼稚園に入園。新たな一歩ですね。 「初めての園生活、新年度はどんな様子なの?」「今からおうちでできる準備はある? …
育児ミニ情報

被災ママパパに学ぶ! 今すぐできる子連れ防災のキホン

2021年8月31日
りんごちゃんのおけいこラボ | 学研の幼児ワーク
ここ数年、地震に台風、洪水と、毎年必ずどこかの地域で災害が起こっています。そんなとき、ふと「災害のとき、わが家は大丈夫なのかな?」と …