育児ミニ情報

Q&Aでママパパのお悩み解決! 「親子関係が楽になる」子どもへの接し方

忙しい子育てのなか、子どもにかけた言葉で「もっと違う言い方があったかも」なんて思ったことありませんか? 3~6歳のお子さんのママパパに、子どもへの言葉かけや対応で悩んでいること、つい言ってしまって後悔したエピソードなどをうかがいました。

そのなかから、いくつかピックアップして、石田勝紀先生に直撃! 子どもへの言葉かけについて、アドバイスをいただきました。

※アンケート調査:モニプラファンブログ「学研の幼児ワーク」編集部調べ(2020年10月実施/202名回答)

お話/石田勝紀

ケース1)おしゃべりが止まらず、食事が進まない子には?

食事中、ずーっとしゃべっていて、なかなか食事が進まない5歳の長女。「早く食べなさい」「おしゃべりばっかりしてないの」と毎回言い続けていますが…。妹の方が早く食べ終わることもあり、「お姉ちゃんなのに遅いよ!」と言ってしまうことも。でも、まったく効果なし。(5歳・女の子)

石田先生からのアドバイス

気が済むまでしゃべらせる! 心が満たされたら、次の行動に移れます

この子は、おしゃべりすることが大好きなんです。だったら、いっぱいしゃべらせてあげましょう。気が済むまでしゃべらせて、親はそれを聞いてあげる

そういう対応をすると、どうなるか? 子どもは気が済みます。

受け止めてもらえたことがうれしくて、気持ちが満たされます。気持ちが満たされると、子どもは変わっていくんです。すると、ちゃんとごはんも食べられるようになります。

ただ、こういう話をすると、「そんなこと言って、ますます調子に乗っちゃったら、どうするんですか?」と言う人がいます。

わたしは、「もっと調子に乗せちゃおう!」と答えます。

「しゃべりたい!」という強い思いは、この子の持つ大きなパワーであり、長所なんです。

それをなんでへこませようとするのでしょうか?

大好きなおしゃべりを長所と捉え、長所がどんどん発揮できると、続けて短所と思われる点、例えば、ごはんを食べるのが遅いとか、遅刻しがちといった点も、自ら直そうとしていきます。

いつまでたっても片付かない…とか、また遅刻しそう…といった親御さんたちの負担・不満もわかります。

できるときでいいので、気が済むまでおしゃべりを聞いてあげてください。

「おしゃべりに夢中な5歳」のその子は今だけです。6歳、7歳、8歳と成長するにしたがって、子どもはどんどん変わっていきます。来年の今頃は、しゃべらなくなっているかもしれません。

子どもの“今”を受け止めてあげてください。

また、「お姉ちゃんなのに」という言葉ですが、これは特に長男・長女が言われがちな言葉です。でも、子ども目線になってみると、あいまいで意味がわからず、違和感しかない言葉です。言われた子どもは、「お姉ちゃんだから、なに?」「お姉ちゃんっていつも早いの?」と理解できないまま、なんだか責められている感じで、不快感だけが残ります。言ってもいいことはないので、言わない方がよいでしょう。

 

ケース2)脅し文句で行動させるような言い方をしていたら…?

「着替えないとママ行っちゃうよ」「食べないと遊びに行かないよ」「片付けないとテレビ見られないよ」などと言い続けていたら、6歳の娘は「○○したら何くれるの?」とか「しなかったらどうなるの?」などと言うように。どうしたら?(6歳・女の子)

石田先生からアドバイス

条件がないとやらない子になることも…。したくなる、できる方法を考える

子どもに、自分の思ったように動いてほしいという気持ちから言ってしまう、使ってしまいがちな言葉ですね。

成長すると、「勉強しないんだったらおやつあげない」とか、「点数悪かったらお小遣いあげない」などと変化していきます。

一言で言えば、脅し文句、脅迫とも言えますね。

ずっと言われ続けていると条件がないとやらない子になってしまう恐れもあります。

しかし、ご自身で気づいていますから、その言い方を変えていくことです。

例えば、着替えない・片付けないのが問題なのですから、着替えたくなる・片付けたくなるような工夫しましょう。

例えば、着替えについては、「一緒に着替えよう!」などと言って、途中まで親がやってあげてもいいでしょう。そして、靴下だけは自分で履くなど、少しずつ段階を踏んで、自分でやる部分を増やしていきます。

しないことを「0」としたら、いきなり「100」を目指すのではなく、0から10に、さらにそこができたら30へ、そして40、50へとステップアップしていきます。

できない・しないことだけに気を取られると、親もイライラしてしまいます。そうならないために、したくなる・できるようになる方法や言い方を考えて、一緒に取り組んでいくことで、イライラせずに過ごすことができるでしょう。

 

ケース3)「乱暴な言葉づかいをする子はキライ」と言って泣かせてしまった

幼稚園の友だちやテレビの影響で、乱暴な言葉づかいをするようになったのが気になって、つい「そういう言葉づかいをする子は嫌いだよ」と言ってしまい、泣かせてしまいました…。こういうときはどういう言い方がよいのでしょうか?(5歳・男の子)

石田先生からアドバイス

悪い言葉=悪気があった訳ではない! よい言葉ではないことを教え、諭してあげて

子どもは、その言葉が悪い言葉だとわかって使ったのではなく、ただ覚えたから使ってみたかっただけ。悪気があったわけではないんです。

でも、悪気がなかったのにお母さんに嫌いと言われて、大ショックだったんですね。

まだ5歳ですから、言葉のいい・悪いという概念が、まだない年齢です。

ただ、「死ね」とか「殺してやる」とか、親からしたら5歳の子どもが口にするのは嫌だし、使ってほしくないし、心配になりますね。

そういうときは「その言葉って、どこで知ったの?」とか、「その言葉って、普通あまり言わない言葉なんだけど、どこで聞いたの?」などと子どもに尋ねてみましょう。

幼稚園で聞いたとか、テレビで使っていたと子どもが言ったら、「それってどういう意味?」「どういうときに使う言葉なの?」と聞いてみます。

子どもは訳もわからず、ただ使っていたという可能性が高いです。

だったら、「それって、あまりいい言葉じゃないよ」とか、「普通、あまり使わない言葉だからね」などと教えてあげてください。

叱ったりせずに、教え諭してあげることが大事す。

子どもは、これからもそういう言葉を覚えてきて、使うことがあると思います。

でも、だからといって、言葉通りの人間になるわけではありません。今だけのマイブームと捉えて、ゆったり構えて対応してあげてください。

 

ケース4)心配で…つい先回りをして、言葉をかけてしまう

ケガをしないように、失敗しないようにと、いつも先回りをして、子どもに言葉をかけ過ぎてしまっています。どうしたらいいでしょう?(4歳・女の子)

石田先生からアドバイス

心配な気持ちを無理に抑えなくてOK! 安全な場所で、自由に遊ぶ機会を増やしながら対応を

「心配で…」というその気持ちは理解できますし、きわめて健全なことです。

子どもの自主性を育てるために、「見守ることが大事」といわれていますが、どうしても心配という方は、声をかけていいし、先回りしていいと思っています。

心配なのに「声をかけるのを我慢してください」と言われると、それが逆にストレスになって親が自分自身を責めたり、罪悪感をもってしまったりします。

だからわたしは、声をかけていいとアドバイスします。

そうすると、少し安心できて、子どもに声をかけながらも、少しずつ自分でブレーキをかけるようになっていくのです。

例えば、芝生の公園など比較的安全な場所で、どう考えても普通に遊んでいてケガをする心配がなさそうな場所があったら、そこでは自由に遊ばせてみましょう。そういうことを繰り返していけば、安心感もあり、声かけの回数も減っていくと思います。

お子さんもまだ4歳ですし、親が少しでも安心できる方が大事です。不安が軽減されれば、「これはやり過ぎかな?」と自分でブレーキをかけられるようになるでしょう。

 

 

最後に石田先生から

今回、いろいろな悩みについてアドバイスさせていただきましたが、子育ては本当に大変です。だから、つい言ってしまった…と後悔してしまう場面があるという現実も、十分わかります。

ただ、そういうマイナスの言葉を言い続けてしまうと、マイナスのスパイラルに陥ってしまい、親子ともども抜け出せなくなってしまうこともあります。

子どもは理解できないまま責められ続け、親もつらいままです。

だから、どこかのタイミングでリセットできると、子どもも親も楽になるでしょう。

そういう思いをもって、答えさせていただきました。

 

 

イラスト/北村友紀

 

 

お話 石田勝紀

一般社団法人 教育デザインラボ 代表理事

公立大学法人 都留文科大学国際教育学科 特任教授

20歳で起業し、学習塾を創業。これまで4000人以上の子どもたちに対し、直接指導する傍ら、講演会やセミナーなども実施。また、2003年35歳で都内の私立の中高一貫校の常任理事に就任。2016年からは「カフェスタイル勉強会~Mama Café」というママ対象の子育て・教育の学びの会を全国で主宰。『子どもの自己肯定感を高める 10の魔法のことば』(集英社)、『同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?「自分の頭で考える子」に変わる10のマジックワード』(ディスカバー・トゥエンティワン)など著書多数。

 

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