育児ミニ情報

【専門家監修】その猫背は、座り方に原因が! 子どもの姿勢をよくする方法

今、猫背の子どもが増えているといわれています。ごはんを食べているとき、お絵描きしているとき…わが子の姿勢が気になることはありませんか? 悪い姿勢は、集中力が続かなかったり、頭痛や腰痛、肩こりに悩まされたりと、子どもでもたくさんの悪影響を及ぼします。そこで、家庭で簡単にできる、子どもの姿勢をよくする方法を、「整体院のらせんすプラス」院長の浅木哲弥先生に伺いました。

(文・おけいこラボ編集部)

イラスト/浅羽ピピ

ソファのような座り心地のよい椅子で、姿勢が悪くなる

「最近の椅子は、座面が背中に向かって斜めに低くなっていて、背もたれに寄りかかりやすくできているものが多いですよね。リラックスするときは、それでよいけれど、常に寄りかかっていると、体の重心が崩れて姿勢が悪くなってしまうのです」と浅木先生。姿勢が悪いと、前に傾いてしまった頭を首だけで支えるので、肩や背中、腰など、体中のあちらこちらに不調が表れてしまいます。

よい姿勢を保つためには、座面が軟らかくなるような、ふかふかのクッションをお尻に敷くのもNG。お尻が沈み込まない硬さのクッションを選ぶことがポイントです

普段、食事をしたり絵を描いたりする椅子でおすすめなのは、背もたれのない、座面がまっすぐのものだそう。先生ご自身も、背もたれのないシンプルな木製の椅子を愛用しています。

先生曰く、家族は食卓やリビングのソファを共有しているから、同じ姿勢になりやすいのだそうです。椅子選びの大切さがよくわかりますね。

家庭で簡単にできる「重心をまっすぐに」矯正する方法

座っている子どもに、「お背中ピン!」と何度も言っていませんか? 実は、姿勢をよくするためには、背筋をピンと伸ばすよりも大切なことがあるのです。それは、重心をまっすぐにすること。背筋がまっすぐでも、重心が傾いていては、「傾いた方向に背筋がまっすぐに伸びている状態」という訳なのです。

図 1

では、家庭でできる「重心をまっすぐにする」方法をご紹介しましょう。

  1. 背もたれのない、平らな椅子に座ります。椅子の高さは、膝を90度より少し先に伸ばしても足裏全体が床につく程度が最適。足先しかつかない場合は高すぎで、膝の位置が股関節よりも高くなる場合は低すぎです。
  2. 顎を上に向けて、上半身を前後に揺らしてみましょう。
  3. 何度か揺らしているうちに、自分で楽な位置が見つかります。そこが、「まっすぐ」の位置です。その体勢のまま、顎を戻します。

大人が見るときの目安は、座っている子どもを横から見て、座面に接して体重を支えている部分(坐骨結節)からまっすぐ上に肩の先端と耳たぶがあればOK。

自分の重心は、自分にしかわかりません。お子さんといっしょに試すときは「ゆっくりゆらゆらしてみて」「一番気持ちがいいところで止まってね」などと声かけをしながらやってみましょう。

図 2

上半身の位置が決まったら、今度は足の位置です。

  1. 再び顎を上に向けます。重心を保ったまま、両足を前後にゆっくり揺らしてみます。
  2. 何度が足を揺らしているうちに、自分で楽な位置が見つかります。そこが適切な足の位置です。

一般的によく言われる「膝の角度は90度」は、適切な座り方とは言えません。また、脚を座面の下に曲げ入れる座り方もNG。腰を痛めてしまいます。

膝の角度も、人それぞれなので、自分で見つけることが大切ですが、基本的には、90度の位置より少し前方に足を置くようにするとよいようです。

床に直接座るときは、脚の伸ばし方がポイント

床にペタン!と座るときにもコツがあります。一見、脚をまっすぐ伸ばして座る「長座」が楽に見えますが、実は違います。長座は、腰にダイレクトに負担をかけるため、腰痛を引き起こす原因になるのです。まずは、図1、2の要領で、重心を矯正してみましょう。

そして、適度に脚を曲げることで、腰への負担を減らします。例えば、体育座り脚を伸ばし気味のあぐらなどが楽です。「お行儀が悪いわよ!」などと叱らずに、お子さんにも、体に負担がかからない方法で座らせてあげましょう。

テレビをみながら家でできる!姿勢をよくする簡単メソッド

最後に、家でも簡単にできる姿勢をよくするメソッドをご紹介しましょう。

  1. 100円ショップなどで手に入るバランスボール(フィットネスボール)に6割程度の空気を入れて膨らませます。
  2. お尻の下に置いて座ってみましょう。

体の重心がまっすぐにならないと上手に座れないので、自然と体幹が鍛えられます。お子さんなら直径20㎝程度のボールで十分です。テレビをみながら、毎日やっているうちに、無理なく姿勢を矯正することができますよ。

 

お話/浅木哲弥(柔道整復師・JCDC認定カイロプラクター/整体院のらせんすプラス院長)

「カラダのバランスを本来の位置へと調整」に重点をおき、12年の臨床経験をもつ。23種類以上の療術を学び、身体のバランス調整に特化したオリジナルの整体法「QCT」を生む。

RELATED POST
育児ミニ情報

ハードルを下げることが大事…!?「ワンオペ育児」を乗り越えるための秘訣とは!

2019年3月19日
りんごちゃんのおけいこラボ | 学研の幼児ワーク
はじめまして! 5歳と3歳の男児を育てています、クロと申します。 わが家のワンオペ事情 まずは家族構成なのですが… 基本的に、平 …
育児ミニ情報

視力低下を防ぐ4つの習慣~眼科医に聞いた、子どもの視力の守り方~

2019年11月7日
りんごちゃんのおけいこラボ | 学研の幼児ワーク
平成30年度の学校保健統計調査によると、小学生の34.1%の裸眼視力が1.0未満で、9.28%の子は0.3未満であるという過去最高の値が出て …
育児ミニ情報

話題の「非認知能力」ってなに?幼児期に育てたい理由とは?~家庭で非認知能力を育てる方法~

2019年5月17日
りんごちゃんのおけいこラボ | 学研の幼児ワーク
「非認知能力」という言葉を耳にしたことはありますか? 今、世界で注目されている❝生きるために必要な能力❞で、幼児期に育てることが重要だと言 …