こんにちは。学研の児童書の販売担当で2児のママのアキです。
こちらで子育ての悩みや“育児あるある”をお話させていただいています。
★過去の話はコチラ
さて、今年は地震や台風、豪雪など日本でもたくさんの災害が起こりました。
被害に遭われた方には心からお見舞いを申し上げるとともに、
みなさまの安全と一日も早い復興をお祈りしております。
幸いなことに、今まで大きな災害に遭ったことのないわたし。
「子どもと自分の命を守るためにきちんと備えておかなければ!」と日々、肝に銘じています。
今回は、そんなわが家の防災事情についてお話したいと思います。
▲日本は災害が多いので、防災用品はもちろん、避難場所の確認などの準備もしておきたいですね。
もしものときのために、まずはしっかりシミュレーション
年に数回、保育園で防災訓練をやっているハル(4歳)とマナ(2歳)。
保育園では災害の種類や園の被害の状況に応じて「園内待機」→「近隣の公園」→「河川敷」と避難場所が変わり、
その都度、防災メールや伝言掲示板などで連絡が来ることになっています。
でも、3.11のときは都内でも電話が通じにくかったり、メールもすぐ届かなかったりして、
保育園や幼稚園、小学校と連絡が取れずに本当に大変だったという話も聞きました。
台風や豪雨、豪雪などは天気予報などをもとにある程度事前に準備をすることもできますが、
地震や火山の噴火など、いつ起きるかわからない災害が仕事中に起きてしまった場合、
子どもを預けている親にとって最初の難関は、「仕事先から子どもをお迎えにいく」ことになると思います。
わたしの住んでいるエリア&勤務先では大地震が起きても津波の心配はないと思うのですが、
交通機関はおそらくストップ。そして都市部では火災や建物の倒壊が発生する可能性も高いので、
わたしも夫もそう簡単には保育園に向かえないだろうと思っています。
そこで、保育園に提出する「緊急時にお迎えに来る人の登録名簿」には、
保育園の近くで働いているママ友にお願いして、名前を書かせてもらうことにしました。
やはり、災害時や緊急時に頼れるのは、遠方の祖父母より近所のママ友!
ふだんからちょっとしたことでもお世話になっているので、本当に感謝しています。
就学前の園児は通園も習い事も公園遊びも基本的には親が同伴なので、
保育中に災害が起こったとき以外は親が一緒にいる可能性が高いですが
先輩ママに話を聞くと、小学生になると子どもだけで出かける&留守番する時間帯も増えていくそうです。
ハルの小学校入学後は、子どもの行動パターンが変わるごとに、避難場所や連絡手段など
「万が一のときはどうするか」を、話し合っておかなければいけなくなりそうです。
災害時の行動は? 子どもへの声がけも大事!!
さて、保育園の防災訓練で教わっているのは、地震が起きたら
①周りから何も落ちてこない場所に移動する
②だんご虫ポーズ(脚は正座、頭を両手で抱えて丸まる)を取る こと。
▲だんごむしポーズ、2人とも頑張って練習中です!!
保育園と自宅で教えることが違うと子どもたちが混乱してしまいそうなので、
わが家でも、家にいるときに地震が起きたら「周囲に何もない場所=ソファーのところでだんご虫!」という話をして、
地震のたびにハルとマナと一緒にだんご虫ポーズで揺れが収まるのを待つようにしています。
ほかにも、台風が来る前には
「何かが飛んできて窓が割れちゃうかもしれないから、窓ガラスの近くには寄らないようにして、カーテンをしめようね」
「飛んだり倒れたりしそうなものは、ベランダから片付けようね」
「台風の後には雨がたくさん降って危ないから、川の近くには近づいちゃダメだよ」
など、子どもに声をかけながら防災対策。
ふだんから声をかけておくことで、彼女たちの防災意識が高くなるといいなぁと思っています。
防災グッズはこんな感じ♪
わが家の非常持ち出し袋は、市販のものは買わずに、自分で必要だと判断したものを準備。
中身は……
・10ℓの折り畳み式水入れ
・携帯用トイレ→長距離ドライブ中の“非常時”に1度だけ使用。意外に使えます!!
・おしりふき→おしりだけでなく体をふくときにも使えます!!
・アルコールフリーのウェットティッシュ
・サランラップ→お皿に敷いて使うと節水に役立ちます
・身を守るもの(防寒用アルミ毛布、防災頭巾、ラジオつき懐中電灯・軍手等)
・食料・食器類(レトルトのおかゆ・防災用ビスコ・紙コップ・皿)
・衛生用品(救急セット・消毒液・マスク・歯ブラシ・ビニール手袋&袋・タオル・てぬぐい・トイレットペーパー等)
・東京都から配布された本「東京防災」(ハザードマップ付)
▲持ち出せる量は限られているので、必要だと思うものを厳選しました。
以上のセットをリュックに入れて、下駄箱の中に常備しています。
懐中電灯やラジオは家の中でも使うものなので常備。
ただし、懐中電灯は電池が切れてしまっていたような気が……早く買ってこなくちゃ!
そのほか、昔パパが登山で使っていた小さなテントや小鍋もあるのですが、
クローゼットの奥深くにしまわれたまま……。あれ、イザってときには使えるのでしょうか?
と、考えて不安に思っているところで、1冊の本に出会いました。
その本は、お子さんが1歳半のときに宮城県で東日本大震災を体験した
イラストレーターのアベナオミさんが書かれた「被災ママに学ぶちいさな防災のアイディア40」(学研プラス)。
震災後、防災士の資格を取得したアベさんのわかりやすいイラストとともに、
防災のための心構えや、震災のときに「あってよかった」と思ったアイテムが紹介されています。
もちろん状況によるとは思いますが、小さい子がいるご家庭の場合、
避難所よりも自宅で避難生活を送る方が、ストレスが少ないのではないかというアベさん。
アベさんの本を参考に、子どもと一緒に自宅で避難生活を送るために最低限必要なアイテムのチェックリストを作ってみましたよ!
①床の掃除ができるグッズ(軍手やハンドクリーナーなど電気がない状態で使えるもの)
②明かりの確保(懐中電灯は一部屋にひとつずつ。手回しライトも便利だそうです)
③水の確保(お風呂にはお水を貯める!)&節水の際に役立つグッズ(キッチンバサミやラップ、バケツなど)
④長期間保管できる&調理が簡単な食糧&機材(乾物やフリーズドライの食糧品、カセットコンロなど)
⑤現金(停電時はカード類が使えないので、一番頼れるのは現金だったそう)
⑥携帯電話の充電器(車をお持ちの方は車にも常備を)
ほかにも「パパの“登山グッズ”は車のトランクに入れておけば、イザというときに役に立ちそう!」など、この本を読んでいたら、いろいろな発見がありました♪
とはいえ、本の中でアベさんも書いていらっしゃいますが、
●住んでいるエリア&働いているエリア
●お子さんや祖父母の年齢
●家のタイプ(一軒家orマンションほか)
●車(あるorない)
などなど、家庭によって「防災」のあり方はさまざまなんですよね。
それに、火事や洪水、山崩れといった災害の場合、必ずしも自宅で避難生活ができるとは限りません。
情報を取捨選択して“自分流”の防災を考えるのが実は一番大変で、大切なのかも。
年末年始は、ご家族みんなで過ごす時間が多いので、一度話し合ってみてもいいかもしれませんね。
◆おまけ◆
絵本営業担当アキのオススメ 防災の本♪


